New York, NY, USA
November 7, 2008

証券業界における最新のIT投資動向:
新たな変動期の舵取り
Securities & Investments IT Spending Update: Navigating the New Volatility

セレント発行レポート

資本市場に参加している金融機関が市場撤退や再編、さらには安定した提携先の模索を続けるなか、IT投資の動向とその優先順位に注目が集まっています。金融機関は競争上の立場、資本基盤および成長性に注目しています。2009年から2010年にかけては景気減速がIT投資に大きな影響を及ぼすとみられます。

セレントの最新レポート「証券業界における最新のIT投資動向:新たな変動期の舵取り」は北米、欧州およびアジアで進行しつつある金融危機に伴う構造変化やそれがIT投資のレベル、優先順位、トレンドに及ぼす影響について検証しています。本レポートは、IT企業が現在の市場の天気図を知るための手がかりとなるでしょう。

資本市場に参加する金融機関の経営幹部は、いずれもIT予算の見直しを進めています。秋は予算編成の時期であり、これらの金融機関は長い冬を前に身構えています。セレントはこうした悲観的なシナリオや金融危機の影響を踏まえ、資本市場に参加するあらゆる種類の金融機関に関するIT投資予想を下方修正しました。世界の資本市場におけるIT予算(保守管理と新規投資を含む)は2009年に7%縮小し、2010年に4%の小幅増に転じた後、2011年には8%増と本格的に回復する見通しです。

「目先はIT投資が縮小し、全体のレベルも低下傾向にあるとみられますが、ITベンダーにとってより大きな問題は状況の変化でしょう」とセレント証券プラクティスのシニアアナリストでレ
ポートの共同執筆者であるデビット・イーストホープは述べています。例えば、ITベンダーの長年の顧客が突然IT予算を凍結したり、潜在顧客が投資決定の先延ばしや契約期間の短縮を希望したりするケースが挙げられます。

証券市場の変動は激しく、この分野のIT投資を予測するのは一段と難しくなるでしょう。そのため、金融機関とそのベンダーは 投資レベルをただ引き下げるのではなく、こうした厳しい局面を乗り切るための体制を整える必要があります。「市場で生き残るためのカギとなるのは①柔軟性②競争力のある価格設定③モジュール性④商品の枠を超えたビジネスチャンスの活用⑤取引業務のインフラやリスク管理といった中核部門の開拓―などです」とシニアアナリストで共同執筆者のキュビラス・ディン は指摘しています。金融機関がIT予算の編成により慎重な姿勢で臨むのはやむをえないとはいえ、先進的なデータや情報を統合していち早く業績回復を実現するためのシステム構築を目指す方法も賢明といえるでしょう。

本レポートは11図と5表を含む36ページで構成されています。レポートの目次はオンラインでご覧になれます。

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