中小企業向け金融プラットフォーム:利用と普及を阻む障害を克服するには
Abstract
(このレポートは2001年12月27日に"Small Business Financial Platforms: Overcoming Obstacles to Adoption and Penetration"というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2002年9月6日に発行しました。)
セレント コミュニケーションズは、オンラインによる中小企業向け金融プラットフォームの現状をリポートし、利用の障害となる主な要因を明らかにします。
セレント社は、最新のレポート「中小企業向け金融プラットフォーム:利用と普及を阻む障害を克服するには」の中で中小企業によるオンライン金融プラットフォームの利用を妨げている要因を明確にしました。さらに、このレポートでは、従来の金融機関、オンライン専業銀行、オンライン・ポータルの基本戦略を分析し、こうしたプレーヤーたちが予想よりも低い普及率の中をどのようにして生き抜いてきたかを改めて紹介します。
「オンライン金融プラットフォームの構築とマーケティングにすでに 30 億ドルも使われたと当社では推定していますが、使用している中小企業はわずか 100 万社、つまり全体の 4 %しかありません」このレポートを執筆したパメラ ブルースター(Pamela J. Brewster)はこのように話しています。「単にプラットフォームを提供しただけでは不十分です。中小企業顧客を獲得するには一貫性のある努力が必要です。ニーズと不安を理解し、それにより適宜プラットフォームを変更しなければなりません。そうでないと、普及率は低いままになってしまいます。」
セレント社は、オンライン金融プラットフォームの利用を拡大するために次のような提案を行っています:1 )より信頼性のあるプラットフォームを構築すること , 2)プラットフォームの価値を中小企業に示すこと、そして 3 )チャンネルを統合すること。このレポートでは、プロバイダーがこうしたプラットフォームの投資利益率 (ROI) を向上できるかを考察します。収入とコスト要因を、顧客普及率と電子401k、オンライン請求書支払、給与支払、小売店カード処理などのオンライン金融サービスの利用により検討します。
「通常、プラットフォームは、基本的には情報の収集と請求書の支払に使用されるため、最もうまくいったとしても、投資利益率はほとんどありません。しかしながら、プラットフォームが取引活動を活発にすれば、プラットフォームは、プロフィット センターになることもあります。」パメラ ブルースターはこのようにコメントしています。
このレポートは、今後 18 ヶ月から 24 ヶ月の間にオンライン金融プラットフォームに起きるとセレント社が考えている今後の展望で締めくくられています。