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保険イラストレーションの概要:必要悪から差別化要因へ

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2004/06/07

Abstract


これまで保険会社にとって法律上の義務でしかなかったイラストレーション(保障設計書)が、最新テクノロジーによって、他社との差別化要因に変えることが可能となります。今後、保険会社がこれをどのように活用していくのか注目されます。

保険業界では従来、イラストレーションを必要悪と捉える見方が一般的でしたが、そのような認識も変わりつつあります。背景には、イラストレーションベンダーが新たなビジネスソリューションとしてエンド・ツー・エンド製品を投入し始めており、保険会社側もビジネス価値の向上を求める姿勢を強めている現状があります。

セレントが最近発行した2つのレポート、保険イラストレーションの概要:必要悪から差別化要因へを執筆したセレントのシニアアナリストクレイグ・ウェーバーは次のように述べています。「今のところ、広範囲の新しいビジネスプロセスにおいてイラストレーションへの投資効果を上げている保険会社は少数といえます。しかし、このような状況にも変化の兆しが見え始めています。規制強化や商品の複雑化は進む一方ですが、最新ツールの導入が効率化やコスト削減に貢献することは明らかだからです。」

ウェーバーは、ビジネスシステムの多くには顧客管理、ニーズ分析、イラストレーション、電子申請といった重要な新ビジネス機能の自然な連携を図るしくみが組み込まれてこなかったと指摘しています。「ところが、ここにきてイラストレーションベンダーは、単に保険料や給付金の計算をするだけでは不十分であると認識するようになっています。彼らは保険会社に「ACORD XML」をはじめとする最新のインテグレーション・ツールの活用を勧め、イラストレーション投資の全体的な効果向上をサポートする役割を求められています。」

上記2つのレポートのうち概要編では、今後2~3年間にイラストレーションの導入を促進させるとみられる5つのトレンドについて説明しています。すなわち、①完全なカスタムメイドシステムよりもベンダー製品の組み合わせが主流となる、②ウェブベースシステムへの緩やかなシフトが継続する、③共通の計算エンジンへの関心が高まる、④より高度な機能を備えた製品を提供するベンダー同士が徐々に統合する、⑤あらゆる新ビジネス機能の統合が進む、というものです。

また、レポートでは、保険会社がイラストレーションベンダーを採用する際のコストおよびサービスレベルの決定要因を4つ挙げています。(下図を参照)