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米国株式市場における流動性の担い手の変化

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2009/02/13

Abstract


テクノロジーの進化、新しいプライシングモデル、レギュレーションNMSの導入などにより、米国株式市場は構造的な変化を繰り返してきました。 その結果、新興マーケットメーカーなど最先端のテクノロジーを備えたマーケットセンターが変化に適応しきれないプレーヤーからシェアを奪うなど、業界の勢力図が塗り替えられています。

セレントの最新レポート「米国株式市場における流動性の担い手の変化」は同市場におけるここ数年の構造的な進化を分析し、米国のマーケットセンターの中で現在最も多くの取引を処理している(流動性の最大の担い手である)プレーヤーはどこか、2010年以降は流動性の流れがどこに向かうかを検証しています。

米国株式市場は、ここ数年で根本的に変化しました。挑戦者として市場に参入した電子発注システム(EOB)が飛躍的に成長し、今では市場を支配しています。 EOBの中でも特にナスダックMC、NYSE ArcaEX、BATS TradingおよびDirect Edgeは、最新テクノロジーと革新的なプライシングモデルを駆使して米国市場での売買高シェアを着実に伸ばし、今や53%以上を占めるに至っています。 米国市場におけるEOBの売買高シェアは2012年には65%に達するでしょう。また、EOBのコンセプトは欧州でも受け入れられつつあり、ナスダックOMX、NYSEユーロネクスト、BATS Tradingなどが同様のテクノロジーやモデルに基づく汎欧州EOBの構築に向けてしのぎを削っています。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)は立会い取引業務の大規模な再編を行うなど変革に取り組んでいますが、スペシャリストが徐々に存在感を失いつつある状況に歯止めをかけることはできないでしょう(現在スペシャリストは指定マーケットメーカー(DMM)と呼ばれている)。 セレントは2012年にはスペシャリスト/DMMの売買高シェアが10%まで落ち込み、その地位は全盛期から比べて大きく低下すると予想しています。

ここ数ヶ月間に金融業界は激震に見舞われ、著名な投資銀行を含むウォール街の最有力企業の一部が市場撤退や経営難に追い込まれましたが、市場の混乱による影響を受けていない新しいタイプの流動性プロバイダーがその穴を埋めるように進出しています。 中でもCitadel DerivativesやGetcoなどは市場での存在感を高めつつあります。


出典:セレント

取引の電子化や相互連結化が進み、高いリベートが見込まれる市場では、これらの新しい流動性プロバイダーがマーケットメーカーとしての業務を拡大し、影響力を高めていくとみられます。 「金融危機によってそれまで高い競争力を確保していた多くの大手ディーラーが打撃を受け、新しいタイプのマーケットメーカーの進化がより加速したといえるでしょう」とセレント証券プラクティスのシニアアナリストでレポートを執筆したデビッド・イーストホープは述べています。

本レポートでは、ナスダックおよびNYSE上場銘柄の取引を手がける米国のマーケットセンターを全体および個別の視点で分析しています。 また、これらのマーケットセンターをEOB、取引所のスペシャリスト、マーケットメーカーの主に3つに分類し、各セグメントにおける市場シェアの推移を調査しました。 さらにマーケットセンターごとの業績のほか、将来のトレンド、発展状況、予想される市場の変化についても考察しています。

本レポートは17図と2表を含む36ページで構成されています。