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取引所の未来:証券取引所を取り巻く今後の課題、ビジネス機会、戦略上の選択肢

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2008/12/23

Abstract


(このレポートは2008年12月23日に"The Future of Exchanges: Challenges, Opportunities, and Strategic Options"ろいうタイトルで英文で発表しましたが、日本語版が2009年2月27日に発行されました。)

市場のボラティリティが高く、変化の激しい現在の局面では、証券取引所の果たす役割は重要性を増しています。2009年には証券取引所をめぐる新たな規制が導入されるとみられ、業界全体のリスクや決済に関する新プロジェクトが相次ぐ見通しです。

セレントの最新レポート「取引所の未来:証券取引所を取り巻く今後の課題、ビジネス機会、戦略上の選択肢」は証券取引所が株式会社化、買収・合併、地理的な拡大などを経て、①株式上場②現物取引③デリバティブ取引および商品開発④取引後のサービス⑤テクノロジーシステム―などあらゆる業務でいかにビジネス機会を開拓するかを検証しています。

今後は、新たに設立または認可された取引所やその競合相手(代替取引システム/多角的取引システム/インターディーラーブローカー)がデリバティブや商品取引などの分野で進化を続ける一方、伝統的な取引所は価格モデル、取引システム、決済プラットフォーム、総合的な価値提案の高度化に改めて取り組むものとみられます。主要取引所は社内プロジェクト、提携および合弁事業、買収などを通じて新たな地域や商品クラスへの多角化をさらに進めるでしょう。既にグローバル化を進めている有力取引所はシステムの強化、新商品の導入、価格および手数料体系の改善などにより競合相手との差別化を図っています。

「このようにプロジェクトやアプローチは異なるものの、伝統的な取引所がグローバルな市場リーダーになるための進化の過程には共通点があります。多様な収入源を持つ市場リーダーになるためには、地域内で事業再編や水平統合を継続するか、国際的な事業再編や垂直統合を推進するかのいずれかの方法が必要でしょう」と述べるのは、セレント証券プラクティスのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるデビッド・イーストホープです。

また、短期的なビジネスチャンスも存在します。「伝統的な取引所がとるべき短期戦略やビジネス機会として、①他の証券所との共同による上場②取引頻度の高い顧客に対する手数料体系の簡素化③デリバティブ商品の開発④店頭デリバティブ取引の決済―などが考えられるでしょう」とセレントのヘッドでレポート共同執筆者のオクタビオ・マレンジは述べています。

取引所は長期戦略に関しても多様な選択肢に恵まれていますが、レポートではこれらを事業ごとに紹介しています。例えば、最先端の取引執行および市場集計システムの開発、高度な取引前/取引後分析の提供、新興市場における取引所システム普及の推進などです。

セレントは、取引所のビジネスモデルやファンダメンタルズの長期見通しは概ね良好とみています。「現在、大部分の取引所は有利な環境で事業を展開していますが、今後の事業環境は厳しさを増すでしょう。現時点で取引所が抱える課題は、より厳しい将来に備えることです」ともう一人のレポート共同執筆者で証券プラクティスのアナリストであるシャーメイン・リーは指摘しています。

本レポートは23図と2表を含む全44ページで構成されています。