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アジアのウェルスマネジメントベンダー

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2011/12/30

Abstract


世界的な金融危機の影響により、あらゆる地域で規制環境が変化しつつあります。こうした変化の多くは、ウェルスマネジメント業界に直接または間接的な影響を及ぼしています。その結果、ウェルスマネジャーが負担するコンプライアンス関連コストは上昇傾向にあります。テクノロジーの導入は、コスト削減、リスク管理、効率性の向上、顧客サービスの改善を実現するための1つの方法といえるでしょう。

アジアは世界の他の地域に比べて高い成長を遂げており、金融機関にとっては事業拡大の大きなチャンスが見込まれる市場となっています。セレントの最新レポート「アジアのウェルスマネジメントベンダー」は、アジアのウェルスマネジメント市場における最新のテクノロジー動向を明らかにし、同市場に進出している主なベンダー9社とその製品を紹介しています。

世界的なウェルスマネジメント会社の多くは既にアジア市場に参入し、事業を拡大させています。しかし、業界全体として様々な障害に直面しています。アジアではウェルスマネジメントの人材不足が深刻です。そのため、過去2年間に業務を縮小した会社は、ここにきて事業拡大に転じることが難しくなっています。また、規制環境は大幅に変化しており、リスク管理の強化、自己資本比率の引き上げ、透明性の向上、投資家保護、顧客の本人確認(KYC)、情報公開の基準などは、規制当局による直接の監督下に置かれるようになっています。その結果、金融機関のコンプライアンス関連コストは上昇の一途をたどっています。金融機関は新たなテクノロジーを導入することで、規制や市場の変化に対処しています。ただ今のところ、アジアの金融機関は、新たなテクノロジーの導入に対して欧米の金融機関ほど積極的に取り組んでいません。

従って、アジアにおけるウェルスマネジメント関連のシステムやベンダーをここで取り上げることは非常に意味があり、タイムリーといえるでしょう。ただし、アジア市場独特の特徴について留意する必要もあるでしょう。まず、アジアでは欧米に比べてテクノロジーの普及が遅れています。次に、テクノロジー導入の主導役となっているグローバル金融機関がアジア事業のシステムを採用する際には、既存のグローバルソリューションよりバージョンの低いシステムを選ぶ傾向があります。さらに、最近までアジアのテクノロジーベンダーも欧米市場での事業展開に注力してきましたが、欧米で成長機会が縮小していることを受け、急成長するアジア市場への参入を目指すケースが増えています。その多くはこの地域での顧客基盤の確立と、国によって異なる金融機関のニーズに対応する製品の開発に取り組んでいます。本レポートは、アドバイザー向けソリューションやアドバイザー主導のツールに対応可能なウェブ機能を持つソリューションを手がけるベンダー、アジアに既に顧客基盤を持つベンダーに焦点を当てています。そのほとんどは、ようやく顧客の獲得にこぎつけたか、なお顧客獲得の機会を狙っているベンダーです。

アジアのウェルスマネジャーは、幅広いポートフォリオ管理機能、データ・ウェアハウス、注文管理、デュー・ディリジェンスに対応可能な単一基盤を持つソリューションの導入に注目しています。また、アジアの金融機関がシステムを実装する場合、自社開発を行うケースがほとんどです。

「最近は、統合プラットフォーム、複数資産のサポートが可能なバックオフィスシステム、口座集計機能を備えたシステムへのニーズが高まっています。ウェルスマネジメントを手がける顧客向けに共通プラットフォームの導入を検討する銀行も増えていますが、一部の機能はなお専門ベンダーが提供するニッチソリューションに依存せざるを得ない状況です。銀行はCRM、財務計画、提案作成、投資運用、レポ―ティング、ポートフォリオモニタリングといった様々な分野のアプリケーション/ツールの統合を目指しています」と、セレントのアナリストでレポートを執筆したアリン・レイは述べています。

レポートでは、アジアのウェルスマネジメント業界が抱える課題を明らかにし、それを踏まえながら、金融機関の競争力向上のためにテクノロジーが果たす役割について論じています。また、アジアにおけるシステムの導入状況を調査しています。続いて、アジア市場に進出しているウェルスマネジメントベンダー9社について詳しく紹介し、ソリューションを比較、テクノロジーの追加導入に伴う課題や業界の今後の見通しについて見解を述べています。