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ウェルスマネジメントのアウトソーシング:グローバルな展望

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2012/07/23

Abstract


金融危機のあおりを受け、ウェルスマネジメント会社はコスト削減、効率性の向上、迅速な業績回復、業務規模の調整、リスク低減、厳しくなるコンプライアンスなど、様々な課題に直面しています。こうした状況から、金融機関の管理を担うテクノロジーが注目を集めるようになっています。金融機関では、テクノロジーに対する複雑で多様なニーズに全て自社システムで対応することが難しくなっており、アウトソーシングを有効な代替策として検討する動きが広がっています。

セレントの最新レポート「ウェルスマネジメントのアウトソーシング:グローバルな展望」は、ウェルスマネジメント業界におけるアウトソーシングの利用状況を明らかにしています。金融業界ではかなり以前からアウトソーシングが活用されてきましたが、ウェルスマネジメント業界では出遅れていました。この業界では顧客のプライバシー保護や守秘義務が厳しく求められる上、外部のプロバイダーとの契約に消極的な傾向があるためです。

世界的な金融危機によってこうした姿勢は一変し、大規模なパラダイムシフトが起こりつつあります。ウェルスマネジメント会社の多くは、アウトソーシングのもたらす潜在的なメリットに気づき始めています。米国では、大手または中堅のリテール銀行や保険会社が(そのウェルスマネジメント部門を含め)テクノロジーおよび業務インフラの一部をアウトソーシングしています。同じように、大手証券会社もニーズの高いテクノロジーをアウトソースし、大きく進化しています。一方欧州では、アウトソーシングの成熟度において米国に後れをとっています。欧州の場合、特にスイスなどで厳格なプライバシー保護が求められるため、米国と同様な機能を全てアウトソースすることはなお難しい状況です。また、アジアでもアウトソーシングはそれほど進んでいません。

「ウェルスマネジメントの機能のうち、顧客との接点に関わるものほどアウトソースされる可能性が高いといえるでしょう。グローバルカストディ、有価証券の貸し付け、会計、複雑な証券の取引決済といった業務のアウトソーシングは比較的広がっており、経営陣は中核業務のアウトソーシングに一段と力を入れて取り組む姿勢をみせつつあります」とアナリストでレポート共同執筆者のアリン・レイは述べています。

「多くの市場ではIT予算は横ばいか縮小される傾向にあり、テクノロジーへの投資は抑制される見通しです。その一方で、各金融機関はより少ない資源でより多くのことを実現することも求められています。アウトソーシングは、大規模なインフラ投資をせずに効率性を向上させるための選択肢の1つとなっています」とアナリストでレポートを共同執筆したアレキサンダー・カマルゴは述べています。