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債券・FX市場におけるIDBとD2C:にじむ境界線

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2013/03/07

Emergence of a Convergence?

Abstract


金融危機後の取引環境では、債券や外国為替市場においてホールセール対インスティテューショナルといった従来のセグメント分類が意味を成さなくなってきました。インターディーラー・ブローカー(IDB)と対顧客取引(D2C)という2つのビジネスモデルの境界線があいまいになりつつあります。

セレントの最新レポート「債券・FX市場におけるIDBとD2C:にじむ境界線」は、過去のインターディーラー・ブローカー(IDB)が開発してきた数々の対顧客取引(D2C)商品や一部のD2Cプレーヤーが進めているIDBプロジェクトについて分析しています。

金融危機後の取引環境において、最も堅調な取引が続いているのは外国為替(FX)市場です。しかし、同市場でも昨年の1日当たり取引高は5兆ドル未満にとどまっていました。IDB市場は縮小傾向に歯止めがかからず、EBSやThomson Reutersを通じた取引高は2010年以降毎月のように前月を下回る傾向が続き、同年12月は2,000億ドル近くまで落ち込みました。債券取引高は欧米ともに低迷が深刻化し、上場デリバティブでさえ前年比で25%減少しています。唯一やや明るい傾向が見られるのは米国社債市場で、企業にとって最後の貸し手である債券発行市場が活発化しつつあることが奏功しています。2013年1月には全ての市場で取引高が大幅回復しましたが、通年にわたる回復の兆しを示しているとは言いにくい状況です。

「FX市場と債券市場の違いとして、前者は流動性が極めて高く、電子化が進み、規制もないのに対し、後者は流動性が比較的低く、店頭取引が中心で、規制強化がかつてないほど進んでいることが挙げられますが、インフラ改革に伴い両者は同じような方向に向かいつつあります。市場プレーヤーは 再編の動きをいかに無傷で乗り切るかを模索し始めています」と、セレント証券グループのシニアアナリストでレポートを執筆したジョセフィン・ドゥ・シャズルネは述べています。

レポートでは、既存の市場セグメントについて簡単に説明した上で、市場構造の変化を促す要因を挙げ、それらが様々な市場プレーヤー(IDB、証券取引所、マルチディーラー、プラットフォーム、シングルディラ―・プラットフォーム)にどのような影響を及ぼすかを論じています。最後に、債券とFX市場でIDBとD2Cのビジネスモデルの違いがあいまいになりつつある現状について解説しています。

本レポートは30p、13図と3表で構成されています。