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新興国の取引所をめぐるリスクとビジネスチャンス【抄訳版】

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2014/10/13

Abstract

(このレポートは2014年10月14日に"Exchanges in Developing Markets: Risks and Opportunities" というタイトルで英文で発表されましたが、抄訳版を2014年12月15日に発行しました。)
*ダウンロード:レポート(日本語)=抄訳版PDF、(英語)=原文レポートPDF

新興国の取引所は戦略的パートナーシップとイノベーションを通じて自国の金融セクター、経済状況および政治情勢の影響を排除していくことで、より大きなビジネスチャンスを生かす能力を備えています。

セレントの最新レポートは、新興国88か国の135に及ぶ取引所について、金融セクターと経済成長指標というプリズムを通して分析しています。それをもとに、未来型の取引所を開設できる成熟度の高い国はどこかを特定し、また、経済指標および財務指標が低い、あるいは単に自国、地域または国際的な政治情勢による制約を受けている国については取引所の発展状況を分析し、ビジネスチャンスを広げるためにはどうすればよいか考察しています。

これらの取引所が取引および取引後処理の新たなバリューチェーンや、必要な接続が得られた時点で提供可能なデータ商品の分野でポジションを確立していけば、ビジネスチャンス(昨今の世界的な規制強化に伴い取引・決済・報告が電子化される見通しの「新しい」資産クラスなど)を生かすことが可能でしょう。また、今後数年間に世界の取引所が直面するリスクに加え、厳しいコスト削減圧力や小規模プレーヤーが買収される脅威など新興国の取引所が備えておくべき問題についても明らかにしています。

「先進国および新興国の取引所が直面している多様な問題を明らかにすることは重要です。サイバーセキュリティは新興国の取引所も対策を練るべき世界的なリスクですが、新興国は高頻度取引が先進国にもたらしたリスクから学ぶところがあるはずです。それにより、最初から適切な制度および規制を策定することも可能になるでしょう」と、セレント証券グループのシニアアナリストでレポートを共同執筆したジョセフィン・ドゥ・シャズルネは述べています。

「ビジネスチャンスという点で、先進国と新興国は肩を並べているといえるでしょう。むしろ、新興国の取引所は成熟度の高い取引所と提携することで、自国の金融セクター、経済状況や政治情勢による影響を可能な限り避け、次の成熟段階に進むことが可能でしょう」とアジア金融サービスグループのアナリストでレポートの共同執筆者であるフア・ジャンは指摘しています。