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ロボ 3.0:アセットマネジャーの反撃に対抗する次世代のロボアドバイザー【抄訳版】

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2016/02/22

Abstract

(英文レポート" Robo 3.0: The Rise of the Asset Managers and the Robo Advisor Responset "の重要部分を抽出し翻訳しました。)

これまで、投資やフィナンシャルプランニングの助言に対する報酬はアドバイザーのみが享受できる特権であり続けてきました。ところが今やアセットマネジャーがこの分野でのシェア獲得を狙っています。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1

ロボアドバイザーの第1世代はここ1年でどのように進化したか?

2

アセットマネジャーがロボアドバイザー事業に参入した背景に何があるのか?
3

ロボ3.0の台頭で人間のアドバイザーの位置付けはどうなるか?

本レポートは、自動投資アドバイス(ロボアドバイザー)ビジネスについて、WealthfrontやBetterment(ロボ1.0)が登場した金融危機後から、これらにチャールズ・シュワブやVanguardが追随した時期を経て、BlackRockやInvesco(ロボ2.0)といった専業アセットマネジャーが新規参入する直近の局面に至るまでの進化の概要を示しています。これらのアセットマネジャーの戦略的動機に加え、彼らがロボアドバイザーの第1世代がもたらした勢いをどの程度取り込めるか明らかにしています。

BettermentやWealthfrontといった先駆的プレーヤーは 今後も生き残って投資運用の分野に進出する可能性がありますが、その他のロボアドバイザーはそのビジョンの売却を余儀なくされ、ディスラプションを起こすという夢は次世代のスタートアップ企業に委ねられることになるでしょう。次世代のプレーヤーは、いまだ初期段階にあるテクノロジーを使ってロボアドバイザーに関する独自のビジョンを打ち出すことで、現状に甘んじている既存プレーヤーの地位を脅かすとみられます。実際には、既存のウェルスマネジメント業界の階層構造を根本から覆すことのできるデジタルアドバイザーを創設するには、まだ時間が必要なのかもしれません。

一方、新興ロボアドバイザーのエリート集団は、ロボアドバイザーの代表的な商品であるパッシブ運用型ETFを武器に市場でのポジションを確立しています。そこでアクティブ運用型商品を使えば、より高い先進性と拡張性を備えたロバアドバイザー商品・サービス(ロボ3.0)の導入に向けた第一歩となるでしょう。こうした商品・サービスはフィナンシャルプランニングと投資アドバイスの結びつきを高め、既存の大手プレーヤーが現在提供しているマネージドアカウントのサービスとほぼ同レベルのカスタマイズ化も可能になるでしょう。従って、大手証券会社やその他の大手ウェルスマネジャーは、これからは高所得者層だけをターゲットにしたビジネスモデルを続けることはできなくなるでしょう。

「この結果、競争環境に大きな影響が出るとみられます。個人向けウェルスマネジャーは、バイサイドの金融機関と新興スタートアップ企業の両方から攻勢を受けることを覚悟すべきときがきました」とセレント証券プラクティスのシニア・アナリストでレポートを執筆したウィリアム・トラウトは述べています。