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世界のウェルスマネジメント業界のIT投資動向

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2016/05/15

Abstract


2014~20年の世界全体および各地域のウェルスマネジメント関連IT投資の動向を論じます。同業界に影響を及ぼす主なトレンド、それがIT投資に及ぼす影響を分析し、世界全体、そして北米/欧州/アジア3つの地域のIT投資に占めるシステム、テクノロジーおよび保守管理と新規システム投資の割合を推測しています。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 世界のウェルスマネジメントに共通するテクノロジートレンドは?

2

それらのトレンドはIT投資にどのような影響を及ぼすか?
3 地域によってIT投資の動向にどのような違いがあるか?


ウェルスマネジメント関連のIT投資は2016年には57億ドルに達すると推計され、2020年には約75億ドルまで増加する見通しです。地域別の投資額をみるとアジア太平洋はなお最低水準にとどまっていますが、伸び率ではアジア太平洋と北米市場が欧州を上回っています。

「北米、欧州、アジア太平洋のウェルスマネジメント市場はその成熟度や洗練度、ベンダーのエコシステム、投資家の志向などに違いがあります。そのため、ウェルスマネジャーやテクノロジーベンダーにもたらされるビジネスチャンスも地域によって異なっています」とセレントのウェルスマネジメント・プラクティスのアナリストでレポートを執筆したアシュレイ・グローバーマンは述べています。

レポートではこの他に、次のような点についても論じています。

  • IT投資が特に集中しているのは、アドバイザーやエンドユーザー向けのフロントオフィスツール。北米や欧州ではアジア太平洋に比べてフロントオフィスへの投資が多くなっているが、アジア太平洋地域でもこの分野の投資が拡大しつつある。
  • IT投資プロジェクトの促進要因としては引き続きレガシーシステムの近代化、プラットフォームの統合、データシステムの一元化、非中核業務のアウトソーシングなどが挙げられる。
  • これまでは社内システムへの投資が最も大きな割合を占めていた。投資総額に占める社内システムと社外システムの比率は地域によって異なるが、2014年から20年にかけては社外のソフトウェアやサービスに対する投資額の伸び率が最も高くなっている。
  • 最新のデジタルプラットフォームに顧客の関心が集まる一方、新たな「ハイブリッド」志向の投資家も生まれつつあり、いずれにしても伝統的なウェルスマネジメント業界にとっては難しい環境になっている。
  • テクノロジープロバイダーが収益の大部分を既存システムの保守・管理に依存している状況は変わっていないが、新規プロジェクトへの投資額は保守管理プロジェクトへの投資額を上回るペースで増えている。
  • 規制強化に伴い、業務モデルの変更や収益低下を余儀なくされる状況は続いている。
  • 業務プロセスの一部自動化が時間およびコストの節約につながるとの認識が広がっている。